「転職の志望動機って、何を言えばいいんだろう?」
「正直に言えば、給料や仕事内容などの条件が良かったから応募した」
「企業理念に共感しました、と言うだけでは弱い気がする……」
転職活動で意外と難しいのが志望動機です。
求人を見て「この会社は良さそう」と思って応募していても、それを面接で説得力のある言葉にするのは簡単ではありません。
特に中途採用では、
- なぜ転職するのか
- なぜこの会社を選んだのか
- これまでの経験をどう活かせるのか
- 入社後に何をしたいのか
までつながっていることが重要です。
そこでこの記事では、転職における志望動機の作り方を、具体的な例文とともに解説します。
同業種・異業種・未経験職種・キャリアアップ・年収アップ・40代の転職など、状況別のOK例・NG例も紹介します。
さらに後半では、企業のホームページや求人票から志望動機を作るためのチェックリストも用意しています。
例文を丸暗記するのではなく、自分だけの志望動機を作るために活用してください。
- 転職面接で志望動機を聞かれる理由
- 転職理由と志望動機の違い
- 志望動機が思いつかない3つの原因
- 志望動機は3つの要素で作る
- 志望動機の基本テンプレート
- 「御社の企業理念に共感しました」だけでは弱い理由
- 「商品・サービスが好きだから」だけでも弱い
- 「成長できそうだから」ではなく、何を成長させたいかを言う
- 「年収が高いから」は志望動機にしてはいけない?
- 転職理由から志望動機を作る方法
- 求人票から志望動機の材料を探す5つのポイント
- 企業ホームページから志望動機の材料を探すポイント
- 【例文付き】転職の志望動機OK例・NG例10選
- 「それ、他社でもできますよね?」と聞かれたらどうする?
- 「第一志望ですか?」と聞かれた場合
- 志望動機は企業を褒め過ぎなくていい
- 志望動機で避けたいNG表現
- 面接で話す志望動機は丸暗記しない
- 志望動機は応募企業ごとに作る
- 転職理由と志望動機に矛盾がないか確認する
- 企業研究から志望動機を作る実践テンプレート
- 志望動機を作る企業研究チェックシート
- 企業ホームページだけでなく面接でも志望動機を深める
- 志望動機を面接で深掘りされたときの回答例
- 「志望度が高い」と伝わる質問の仕方
- 志望動機が面接でうまく話せないときの練習方法
- 30秒・1分・2分の志望動機を準備しておく
- 志望動機を作れない場合は転職理由へ戻る
- 一人で志望動機を作れない場合は第三者に見てもらう
- 転職の志望動機に関するよくある質問(FAQ)
- 面接直前に使える志望動機チェックリスト
- 志望動機を最終確認する3つの質問
- まとめ|志望動機は「なぜこの会社?」だけでなく「自分が何を提供できる?」まで考える
- あわせて読みたい
転職面接で志望動機を聞かれる理由
志望動機を作る前に、まず採用担当者がなぜこの質問をするのか考えてみましょう。
面接官が知りたいのは、単純に「うちの会社が好きかどうか」ではありません。
主に確認しているのは次のようなポイントです。
- なぜ自社へ応募したのか
- 会社や仕事内容を理解しているか
- 転職によって実現したいことと自社が合っているか
- これまでの経験を活かせそうか
- 入社後に活躍するイメージを持てるか
- 長く働いてくれそうか
つまり志望動機では、
「御社が魅力的だから入りたいです」
だけでは十分ではありません。
「自分が転職で実現したいこと」と「応募企業の特徴」がどうつながっているのかを説明する必要があります。
転職理由と志望動機の違い
転職理由と志望動機は似ていますが、役割が違います。
| 項目 | 答えること |
|---|---|
| 退職理由 | なぜ現在・前の会社を辞めるのか |
| 転職理由 | 転職して何を変えたいのか |
| 志望動機 | なぜ応募先の会社なのか |
例えば、現在は決められた商品を販売する営業をしていて、「もっと顧客の課題に合わせた提案をしたい」と考えているとします。
この場合、
転職理由:
今後はより顧客の課題に踏み込んだ提案営業を経験したい。
志望動機:
御社では複数の商品・サービスを組み合わせ、顧客ごとに提案を行っているため、これまでの法人営業経験を活かしながら、より課題解決型の営業へ挑戦できると考えた。
となります。
「なぜ転職するのか」から「なぜこの会社なのか」まで一本につながっていることがポイントです。
志望動機が思いつかない3つの原因
「志望動機が思いつかない」という人は珍しくありません。
その原因は、大きく3つに分けられます。
① 自分が転職で実現したいことが決まっていない
そもそも転職の目的が曖昧だと、「なぜこの会社なのか」も説明できません。
まずは、転職によって何を変えたいのかを整理しましょう。
- 仕事内容を変えたい
- 専門性を高めたい
- マネジメント経験を積みたい
- 年収を上げたい
- 働き方を変えたい
- 成長分野へ移りたい
- より大きな顧客を担当したい
- 裁量を広げたい
ここが決まると、応募企業を見るポイントも変わってきます。
② 企業研究が足りない
転職したいことは決まっていても、応募企業について知らなければ志望動機は作れません。
例えば、
これまでの営業経験を活かして成長したいです。
だけでは、「それなら他社でもいいのでは?」という疑問が残ります。
企業研究では、少なくとも次の情報を確認しましょう。
- 商品・サービス
- 顧客
- 仕事内容
- 事業の特徴
- 競合との違い
- 会社が力を入れている分野
- 募集ポジションで期待される役割
志望動機を作るための企業研究では、会社の情報を大量に覚える必要はありません。
「自分が転職で実現したいことと関係する情報」を探すことが重要です。
③ 自分の経験と企業をつなげていない
企業研究をして魅力的な部分を見つけても、それだけでは志望動機として弱い場合があります。
例えば、
御社が〇〇事業に力を入れている点に魅力を感じました。
だけでは、企業の感想になっています。
ここに自分を加えます。
御社が〇〇事業に力を入れている点に魅力を感じました。私はこれまで法人営業として△△業界の顧客を担当してきたため、その経験を活かしながら〇〇事業の拡大に貢献したいと考えています。
すると、「会社の特徴」と「自分の経験」がつながります。
志望動機は3つの要素で作る
転職の志望動機は、次の3つに分けると作りやすくなります。
- 転職で実現したいこと
- 応募企業だから実現できる理由
- 自分が貢献できること
順番に見ていきましょう。
STEP1|転職で実現したいことを決める
最初に、「今回の転職で何を変えたいのか」を一つ決めます。
例えば法人営業なら、
これまでの営業経験を活かしながら、より顧客の経営課題に踏み込んだ提案を経験したい。
などです。
これが志望動機の軸になります。
STEP2|「なぜこの会社なのか」を探す
次に、STEP1で決めたことを応募企業で実現できる理由を探します。
例えば企業研究の結果、応募企業が、
- 複数の商品を扱っている
- 顧客ごとに提案を設計している
- 営業担当の裁量が大きい
という特徴を持っていたとします。
すると、
御社では複数の商品・サービスを組み合わせ、顧客ごとに提案内容を設計しているため、より課題解決型の営業を経験できると考えています。
とつなげられます。
STEP3|自分がどう貢献できるかを加える
最後に、自分の経験を加えます。
これまで法人営業として培った顧客ヒアリングや提案の経験を活かしながら、御社の商品知識を身につけ、顧客の課題解決に貢献したいと考えています。
3つをつなげると、次のようになります。
今回の転職では、これまでの法人営業経験を活かしながら、より顧客の経営課題に踏み込んだ提案を経験したいと考えています。御社では複数の商品・サービスを組み合わせ、顧客ごとに提案内容を設計している点に魅力を感じました。これまで培った顧客ヒアリングや提案の経験を活かしながら、御社の商品知識を身につけ、顧客の課題解決と事業拡大に貢献したいと考え志望しました。
これが志望動機の基本形です。
志望動機の基本テンプレート
自分で文章を作る場合は、次のテンプレートへ当てはめてみてください。
私は今回の転職で【実現したいこと】と考えています。御社は【企業・求人の特徴】という点に特徴があり、【実現したいこと】に挑戦できると考え志望しました。これまで【自分の経験・実績】を経験してきたため、その経験を活かしながら【入社後に貢献したいこと】に取り組みたいと考えています。
具体的にすると、次のようになります。
私は今回の転職で、法人営業としてより幅広い提案力を身につけたいと考えています。御社では特定の商品だけでなく、複数のサービスを組み合わせて顧客の課題に合わせた提案を行っている点に魅力を感じ、志望しました。これまで約5年間、法人顧客への新規・既存営業を経験してきたため、その顧客折衝経験を活かしながら商品知識を身につけ、顧客の課題解決に貢献したいと考えています。
テンプレートは文章を丸暗記するためではありません。
志望動機に必要な要素が抜けていないか確認するために使いましょう。
「御社の企業理念に共感しました」だけでは弱い理由
志望動機としてよく使われるのが、
御社の企業理念に共感しました。
という表現です。
もちろん、本当に理念へ共感して応募するケースもあります。
問題なのは、それだけで終わることです。
企業理念は応募者なら誰でも確認できるため、「なぜ自分が共感したのか」がなければ差が出ません。
NG例
御社の「お客様第一」という理念に深く共感し、志望しました。
改善例
御社の「お客様第一」という考え方に共感しています。私自身、法人営業として顧客の要望をそのまま受けるのではなく、背景にある課題を確認したうえで提案することを大切にしてきました。御社の〇〇という取り組みを拝見し、自分が営業で大切にしてきた考え方と共通する部分があると感じ、志望しました。
理念そのものより、「自分の経験・価値観とどこがつながっているのか」を説明しましょう。
「商品・サービスが好きだから」だけでも弱い
応募企業の商品やサービスが好きなことは、興味を持ったきっかけとして使えます。
しかし、中途採用では「ユーザーとして好き」と「社員として貢献できる」は別です。
NG例
以前から御社の商品を愛用しており、とても好きなので応募しました。
改善例
以前から御社の商品を利用しており、〇〇という点に魅力を感じていました。企業研究を進める中で、現在△△領域への展開を強化していることを知り、これまでの法人営業経験を活かせると考えました。ユーザーとして感じてきた商品の価値を、今度は営業としてより多くの顧客へ届けたいと考えています。
「好き」を入口にしながら、最後は仕事へつなげます。
「成長できそうだから」ではなく、何を成長させたいかを言う
志望動機で「成長」という言葉を使う場合も注意が必要です。
御社なら成長できると思い志望しました。
だけでは、会社に成長させてもらうことを期待しているようにも聞こえます。
何を身につけたいのか具体化しましょう。
例えば、
- 新規営業力
- 大型案件の提案経験
- マネジメント経験
- 特定業界の専門知識
- プロジェクト管理
- データ分析
- AI活用
などです。
さらに、「自分が成長したい」だけで終わらず、会社への貢献につなげます。
これまで既存顧客を中心に営業を経験してきましたが、今後は新規開拓にも経験を広げたいと考えています。御社では新規市場の開拓を強化していると拝見し、これまで培った顧客ヒアリングの経験を活かしながら新規営業力を高め、顧客基盤の拡大に貢献したいと考えています。
「年収が高いから」は志望動機にしてはいけない?
給与や待遇は、会社選びで重要な条件です。
そのため、年収を重視すること自体に問題があるわけではありません。
ただし、志望動機が給与だけだと、
「もっと高い会社があれば転職するのでは?」
と思われる可能性があります。
給与は会社選びの条件として考えつつ、面接では、
- 仕事内容
- 期待される役割
- 自分の経験
- 成果
- 今後のキャリア
と結びつけます。
例えば、
これまで営業として担当範囲を広げ、直近では〇〇の成果を上げてきました。今後はより大きな目標や責任を担い、成果に応じて評価される環境で営業としてさらに成長したいと考えています。御社の求人では〇〇を担うことが期待されており、これまでの経験を活かしながら次の役割へ挑戦できると考え志望しました。
という形です。
転職による年収アップを考えている人は、こちらの記事も参考にしてください。
転職で年収を上げる方法|年収アップを実現する7つの戦略と成功のコツ
転職理由から志望動機を作る方法
志望動機が思いつかない場合は、ゼロから考えるのではなく、転職理由から作る方法があります。
例えば、
現在の不満:
決められた商品しか提案できない。
↓
転職で実現したいこと:
顧客に合わせて複数の商品から提案できる営業になりたい。
↓
応募企業の特徴:
複数サービスを扱い、顧客ごとに提案を設計している。
↓
志望動機:
今後はより顧客の課題に合わせた提案営業を経験したいと考えています。御社では複数の商品・サービスから顧客ごとに提案を設計しているため、これまでの営業経験を活かしながら、より幅広い提案力を身につけられると考え志望しました。
このように、
現在 → 転職で変えたいこと → 応募企業 → 自分の経験
という順番で考えると、志望動機を作りやすくなります。
転職理由そのものをまだ整理できていない場合は、先にこちらの記事で転職理由を作ってから志望動機へ進むとスムーズです。
【例文付き】転職理由の伝え方|面接で好印象を与える答え方とNG例10選
求人票から志望動機の材料を探す5つのポイント
企業研究というと会社のホームページばかり見てしまいがちですが、志望動機を作るなら求人票も重要です。
特に次の5つを確認しましょう。
① 仕事内容
実際に何を担当するのか確認します。
自分が転職でやりたい仕事との接点を探します。
② 求める経験・スキル
企業がどのような人を求めているのかが分かります。
自分の経験と重なる部分があれば、志望動機の「貢献できること」に使えます。
③ 入社後に期待される役割
「将来的にマネジメントを任せたい」「新規事業を拡大したい」などの記載があれば重要です。
自分のキャリア希望と一致するか確認します。
④ 事業・組織の課題
求人票には、
- 事業拡大による増員
- 新規市場開拓
- 組織強化
- 新サービス立ち上げ
など、採用する理由が書かれていることがあります。
これは「入社後に何を期待されているのか」を考える重要な材料です。
⑤ 条件だけではなく仕事を見る
年収・休日・勤務地などの条件は重要ですが、それだけでは志望動機を作れません。
仕事内容・求める経験・期待される役割まで確認しましょう。
求人票のチェックポイントについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【保存版】転職の求人票の見方|見落とすと危ない15のチェックポイント
企業ホームページから志望動機の材料を探すポイント
求人票を確認したら、企業ホームページも見てみましょう。
特に確認したいのは次の項目です。
- 事業内容
- 商品・サービス
- 顧客
- 導入事例
- ニュース・プレスリリース
- 中期的な事業方針
- 採用ページ
- 社員インタビュー
ここで重要なのは、「全部覚えること」ではありません。
例えば、
企業情報:新しい法人向けサービスを拡大している
↓
自分との接点:法人営業を7年間経験している
↓
志望動機:法人営業経験を活かして新サービスの顧客拡大に貢献したい
というように変換します。
企業情報を見つけたら、必ず「自分と何がつながる?」と考えることがポイントです。
【例文付き】転職の志望動機OK例・NG例10選
ここからは、転職でよくあるケース別に志望動機の例文を紹介します。
志望動機で重要なのは、応募企業を褒めることではありません。
「自分が転職で実現したいこと」→「なぜこの会社なのか」→「自分の経験をどう活かすのか」までつなげることです。
例文はそのまま使うのではなく、自分の経験・応募企業の特徴・求人内容に合わせて置き換えてください。
① 同業種・同職種へ転職する場合
同じ業界・同じ職種への転職では、「なぜ今の会社ではなく応募企業なのか」が重要です。
NG例
これまでの経験を活かせると思い、御社を志望しました。
これだけでは、同業他社にも当てはまってしまいます。
OK例
これまで〇〇業界で法人営業として、新規開拓と既存顧客への提案を経験してきました。今後はより顧客の課題に踏み込んだ提案力を高めたいと考えています。御社では〇〇だけでなく△△まで幅広いサービスを扱い、顧客ごとに提案を設計している点に魅力を感じました。これまで培った顧客折衝や提案の経験を活かしながら、より幅広い課題解決に貢献したいと考え志望しました。
同業種・同職種の場合は、応募企業ならではの商品・顧客・営業方法・事業戦略などを入れると差が出ます。
② 同業種で別職種へ転職する場合
業界経験を活かしながら職種を変える場合は、「なぜその職種なのか」を説明します。
NG例
営業を長く経験したので、今度は企画の仕事をやってみたいと思いました。
「やってみたい」だけでは、希望や憧れに聞こえてしまう可能性があります。
OK例
これまで〇〇業界で法人営業を経験し、多くの顧客から商品やサービスへの要望を直接伺ってきました。その中で、個別に提案するだけでなく、顧客の声を商品や販売施策へ反映する仕事にも関わりたいと考えるようになりました。御社では営業経験を活かしながら〇〇の企画にも携われると拝見し、これまで培った顧客理解を活かして商品・サービスの改善に貢献したいと考えています。
今までの経験と新しい職種の接点を作ることがポイントです。
③ 異業種・同職種へ転職する場合
営業から営業など、職種は同じでも業界が変わる場合があります。
この場合は、業界が変わっても活かせる経験を伝えましょう。
NG例
今の業界には将来性がないと思い、成長している御社の業界に興味を持ちました。
現在の業界を否定するより、新しい業界へ挑戦したい理由を説明します。
OK例
これまで〇〇業界で法人営業として、顧客の課題をヒアリングし、社内の関係部署と連携しながら提案を行ってきました。今後はこれまでの提案経験を活かしながら、より成長性のある△△分野で営業として専門性を高めたいと考えています。御社は△△分野の中でも〇〇に強みを持っており、これまで培った法人顧客との関係構築力を活かして事業拡大に貢献したいと考え志望しました。
異業種転職では、「業界経験はないが、何を持っていけるのか」を明確にしましょう。
④ 未経験職種へ転職する場合
未経験職種への転職では、「興味があります」だけでは十分ではありません。
NG例
以前からマーケティングに興味があり、一度やってみたいと思っていたので志望しました。
OK例
これまで法人営業として顧客への提案を担当する中で、顧客データや商談結果を分析し、提案方法を改善することにやりがいを感じてきました。その経験から、よりデータを活用して顧客獲得や販売戦略を考える仕事へ専門性を広げたいと考えるようになりました。現在は〇〇について学習を進めています。御社では営業経験を持つ人材もマーケティング部門で活躍していると拝見し、顧客理解という自分の強みを活かしながら新しい領域へ挑戦したいと考え志望しました。
未経験の場合は、
- 興味を持ったきっかけ
- 現在までの経験との接点
- 自分で行っている学習や準備
- 入社後に活かせる強み
まで説明すると説得力が増します。
⑤ キャリアアップを目的に転職する場合
「キャリアアップしたい」は志望動機として使いやすい一方、非常に抽象的です。
NG例
御社なら今より成長できそうだと思い志望しました。
OK例
これまで中小企業を中心とした法人営業を経験してきました。今後はより規模の大きな顧客や複数部署が関わる案件にも挑戦し、提案力とプロジェクト推進力を高めたいと考えています。御社では大手企業への提案をチームで進める案件が多いと拝見し、これまで培った顧客折衝経験を活かしながら、より複雑な課題解決に挑戦したいと考え志望しました。
キャリアアップという言葉だけではなく、「今できること」と「次にできるようになりたいこと」を具体化します。
⑥ 年収アップも転職目的に含まれる場合
転職で年収を上げたいと考えるのは自然なことです。
ただし、志望動機を待遇だけにしてしまうのは避けましょう。
NG例
現在より年収が高く、福利厚生も充実しているため志望しました。
OK例
これまで法人営業として担当顧客を広げ、直近では〇〇という成果を上げてきました。今後はより大きな売上目標や責任を担い、営業としてさらに成果を高めたいと考えています。御社では〇〇の市場拡大を進めており、今回のポジションでも新規顧客の開拓が期待されていると拝見しました。これまでの新規営業経験を活かして事業拡大に貢献するとともに、自分自身もより高い成果を目指したいと考え志望しました。
年収アップを目指す場合でも、「高い報酬」ではなく「より大きな役割・成果・評価」へつなげると自然です。
年収アップを狙う転職についてはこちらでも詳しく解説しています。
転職で年収を上げる方法|年収アップを実現する7つの戦略と成功のコツ
⑦ 40代で転職する場合
40代の転職では、「学ばせてもらいたい」だけではなく、これまでの経験をどう活かして貢献できるかがより重要になります。
NG例
これまでとは違う環境で一から勉強し直し、自分自身を成長させたいと思い志望しました。
学ぶ姿勢は大切ですが、それだけでは企業が採用するメリットが見えません。
OK例
これまで法人営業として、新規開拓・既存顧客への提案・後輩育成などを経験してきました。今後はこれまで培った営業経験を活かしながら、より〇〇分野で専門性を高めたいと考えています。御社では現在〇〇事業の拡大を進めていると拝見しました。これまでの顧客開拓や関係構築の経験を活かし、早期に営業成果へ貢献するとともに、新しい商品・業界知識も積極的に身につけたいと考え志望しました。
経験者採用では、
「何を学びたいか」+「今までの経験で何を返せるか」
の両方を入れましょう。
⑧ 管理職・マネジメント職へ転職する場合
管理職の場合は、自分自身の成果だけでなく、組織へどう貢献できるかが重要です。
NG例
今の会社では管理職のポストが空かないため、マネージャーとして採用してもらえる御社を志望しました。
OK例
これまで営業として個人目標を担当するとともに、直近では〇名のメンバーの案件管理や育成にも関わってきました。その経験から、今後は自分自身の成果だけでなく、チーム全体の営業力を高める役割へ挑戦したいと考えています。御社では現在営業組織の拡大を進めており、今回のポジションでもメンバー育成や営業プロセスの改善が期待されていると拝見しました。これまでの営業・育成経験を活かし、組織全体の成果向上に貢献したいと考えています。
管理職では、「自分が何をしたいか」だけでなく「組織をどう良くできるか」まで伝えます。
⑨ 大手企業から中小・ベンチャー企業へ転職する場合
大手企業から規模の小さい会社へ転職する場合は、「なぜ安定した会社を離れるのか」と聞かれることがあります。
NG例
大企業では仕事が細分化されていて面白くないので、もっと自由に仕事ができそうな御社を志望しました。
OK例
現職では法人営業として特定領域を担当し、専門性を高めることができました。一方、今後は営業だけでなく商品企画や営業戦略など、事業を成長させる幅広い業務にも関わりたいと考えています。御社では営業担当も事業開発やサービス改善に関わる機会があると拝見し、これまで培った営業経験を活かしながら、より事業全体に近い立場で貢献したいと考え志望しました。
会社規模ではなく、仕事の範囲や担いたい役割を理由にします。
⑩ 中小企業から大手企業へ転職する場合
反対に、中小企業から大手企業を志望する場合も、「安定しているから」だけでは弱くなります。
NG例
御社は大手企業で経営も安定しており、福利厚生も充実しているため志望しました。
OK例
これまで法人営業として、顧客開拓から提案、導入後のフォローまで幅広く担当してきました。今後はこの経験を活かしながら、より大規模な顧客や複数部署が関係する案件にも挑戦したいと考えています。御社では〇〇業界の大手企業との取引実績が多く、営業・技術・企画など複数部門が連携して提案を進めていると拝見しました。これまで培った顧客対応力を活かしながら、大規模案件でも関係者を巻き込んで成果を出せる営業を目指したいと考えています。
「大手だから」ではなく、大手企業だからこそ経験できる仕事と自分のキャリアを結びつけることがポイントです。
「それ、他社でもできますよね?」と聞かれたらどうする?
志望動機を話したあとに、面接官から、
それは他の会社でもできると思いますが、なぜ当社なのですか?
と聞かれることがあります。
少し厳しく聞こえる質問ですが、ここで確認されているのは企業研究の深さです。
例えば、
課題解決型の営業を経験したいからです。
だけでは、確かに多くの企業へ当てはまります。
そこで、応募企業特有の情報を一つ追加します。
おっしゃる通り、課題解決型の営業ができる会社は他にもあると考えています。その中でも御社を志望しているのは、〇〇と△△という複数のサービスを自社で展開し、営業担当が顧客の課題に合わせて組み合わせて提案できる点です。私はこれまで〇〇の営業を経験してきたため、その経験を活かしながら提案領域を広げられる点に特に魅力を感じています。
ポイントは、無理に「御社しかありません」と言うことではありません。
他社にも似た会社があることを認めたうえで、それでも応募企業のどこに魅力を感じたのかを具体的に説明します。
「第一志望ですか?」と聞かれた場合
面接では「当社が第一志望ですか?」と聞かれることもあります。
ここでも、企業を持ち上げることより、自分の会社選びの軸との一致を説明できることが重要です。
例えば、応募意欲が高い企業なら、
はい、第一志望です。今回の転職では〇〇を最も重視しています。その中で御社は△△という特徴があり、自分が今後経験したい〇〇と最も一致していると考えています。また、これまでの□□経験も活かせると考えており、ぜひ御社で挑戦したいと思っています。
というように、「第一志望です」+「その理由」まで説明します。
志望動機は企業を褒め過ぎなくていい
志望動機を考えると、つい応募企業を褒める文章ばかりになってしまうことがあります。
例えば、
御社は業界を代表する企業であり、素晴らしい商品と高い技術力を持ち、企業理念にも大変共感しております。
といった内容です。
しかし、採用担当者が知りたいのは会社の感想だけではありません。
「あなたがなぜ応募したのか」です。
企業について説明したら、必ず自分へ戻しましょう。
企業の特徴
↓
自分が魅力を感じた理由
↓
これまでの経験との接点
↓
入社後に貢献したいこと
この流れを意識すると、企業紹介のような志望動機になるのを防げます。
志望動機で避けたいNG表現
最後に、志望動機で使うときに注意したい表現を整理しておきます。
| NGになりやすい表現 | 改善するポイント |
|---|---|
| 御社なら成長できそう | 何のスキル・経験を伸ばしたいのか具体化する |
| 企業理念に共感した | 自分の経験・価値観との接点を説明する |
| 商品が好き | 仕事としてどう貢献したいかにつなげる |
| 大手だから安心 | 事業・仕事内容・役割を理由にする |
| 給料が高い | 役割・成果・キャリアとの関係で説明する |
| 未経験でも教えてもらえそう | 自分で行っている準備と活かせる経験を伝える |
| 福利厚生が充実している | 仕事内容を中心に志望理由を作る |
これらの条件に魅力を感じること自体が悪いわけではありません。
ただし、中途採用の志望動機では、「自分が会社から何を得られるか」だけでなく「自分が会社へ何を提供できるか」まで考えることが重要です。
面接で話す志望動機は丸暗記しない
志望動機が完成すると、一字一句覚えようとする人もいます。
しかし、文章を丸暗記すると、一部を忘れただけで続きが出てこなくなることがあります。
また、暗記した文章を読み上げているような話し方になってしまう場合もあります。
覚えるのは文章ではなく、次の4つで十分です。
- 転職で実現したいこと
- 応募企業のどこに魅力を感じたか
- 自分のどの経験を活かせるか
- 入社後にどう貢献したいか
この4点が頭に入っていれば、多少言葉が変わっても志望動機の軸はぶれません。
志望動機は応募企業ごとに作る
複数の会社へ応募していると、毎回志望動機を作るのが大変に感じることがあります。
ただし、すべて同じ志望動機を使い回すのはおすすめできません。
転職の軸と自分の経験は共通でも、「なぜこの会社なのか」は企業によって変わるからです。
例えば、転職の軸が「課題解決型の営業を経験したい」なら、
A社:扱うサービスの幅が広い
B社:営業担当の裁量が大きい
C社:顧客の経営層へ直接提案できる
というように、それぞれ魅力を感じる理由が違うはずです。
毎回ゼロから作る必要はありません。
「転職の軸」と「自分の強み」を共通部分として残し、「応募企業だからこその理由」を差し替えると効率よく作れます。
転職理由と志望動機に矛盾がないか確認する
志望動機が完成したら、前の記事で作った転職理由と並べて確認してみましょう。
例えば、
転職理由:
より裁量を持って顧客に合わせた提案をしたい。
志望動機:
御社では営業手法が細かく標準化されている点に魅力を感じました。
では、少し矛盾して見える可能性があります。
理想は、
現在の仕事
↓
転職したい理由
↓
次の会社で実現したいこと
↓
応募企業を選んだ理由
↓
自分が貢献できること
までが一本につながっている状態です。
転職理由をまだ整理できていない場合は、こちらの記事とセットで確認してください。
【例文付き】転職理由の伝え方|面接で好印象を与える答え方とNG例10選
企業研究から志望動機を作る実践テンプレート
企業研究をしても、「情報は集めたけれど、志望動機にできない」ということがあります。
その場合は、企業情報をそのまま使うのではなく、次の3段階に変換してみましょう。
- 企業の特徴
- 自分との接点
- 入社後にどう貢献するか
例えば、企業ホームページで次の情報を見つけたとします。
法人向けの新サービスを今後さらに拡大していく。
この情報だけでは志望動機になりません。
ここへ自分の経験をつなげます。
私はこれまで約7年間、法人営業として新規開拓と既存顧客への提案を経験してきた。
さらに、入社後の貢献まで加えます。
これまでの顧客開拓経験を活かし、新サービスの顧客拡大へ貢献したい。
すると、次のような志望動機になります。
御社が現在、法人向け新サービスの拡大に力を入れている点に魅力を感じました。私はこれまで約7年間、法人営業として新規開拓や既存顧客への提案を経験してきました。その経験を活かしながら、御社の新サービスをより多くの法人顧客へ広げ、事業成長に貢献したいと考え志望しました。
企業情報を見つけたら、「それと自分はどう関係する?」と考えることが大切です。
志望動機を作る企業研究チェックシート
応募企業について、次の項目を埋めてみましょう。
| 確認項目 | 書き出す内容 |
|---|---|
| 事業内容 | 何を提供している会社か |
| 主な顧客 | 法人・個人・業界・企業規模など |
| 主力商品・サービス | 特に売上や成長を支えているもの |
| 今後力を入れる分野 | 新規事業・市場拡大・新商品など |
| 今回の募集背景 | 増員・欠員・新規事業・組織強化など |
| 期待される役割 | 入社する人に何を求めているか |
| 自分との接点 | 活かせる経験・スキル |
| 入社後の貢献 | 何で成果を出せそうか |
この8項目をすべて志望動機に入れる必要はありません。
自分の転職軸と最も関係するものを2〜3個選びます。
企業ホームページだけでなく面接でも志望動機を深める
志望動機は応募前に完成させて終わりではありません。
一次面接で企業から聞いた内容をもとに、二次面接や最終面接ではさらに具体化できます。
例えば一次面接で、
今回入社する人には、既存顧客への営業だけでなく、新規市場の開拓にも関わってほしい。
と説明されたとします。
二次面接では、
前回の面接で、今回のポジションでは既存営業に加え、新規市場の開拓も期待されていると伺いました。私は前職で新規顧客の開拓を担当し、〇〇という経験があります。その経験を活かしながら、新しい市場での顧客獲得にも貢献したいという思いが、前回の面接を通じてより強くなりました。
と話せます。
これなら、「企業研究で知った情報」だけではなく、実際の選考を通じて志望度が高まった理由を伝えられます。
志望動機を面接で深掘りされたときの回答例
面接では志望動機を話したあと、さらに質問されることがあります。
よく聞かれる質問と回答の考え方を準備しておきましょう。
「なぜ当社なのですか?」
企業の特徴と、自分の転職軸をつなげます。
今回の転職では、より顧客ごとに提案を組み立てられる営業を経験したいと考えています。御社では〇〇と△△の複数サービスを扱い、顧客課題に応じて提案を設計している点が、自分の希望と最も一致していると考えています。
「弊社のどこに魅力を感じましたか?」
「会社全体が魅力的」ではなく、具体的なポイントを一つ選びます。
特に〇〇事業の拡大に力を入れている点に魅力を感じています。私はこれまで△△業界の法人顧客を担当してきたため、その経験を活かして新規顧客の開拓に貢献できると考えています。
「入社したら何をしたいですか?」
やりたいことだけでなく、会社への貢献まで話します。
まずは御社の商品・サービスや営業プロセスを理解し、これまでの法人営業経験を活かして早期に担当顧客を持てる状態を目指したいと考えています。そのうえで、将来的には新規顧客の開拓や営業プロセスの改善にも貢献したいです。
「あなたを採用するメリットは何ですか?」
自分の経験と、募集ポジションで期待されることをつなげます。
これまで法人営業として新規開拓と既存顧客への提案の両方を経験してきた点です。特に〇〇業界の顧客を担当してきたため、今回御社が強化されている△△領域でも、その顧客理解や提案経験を活かせると考えています。
「他にどんな会社を受けていますか?」
企業名をすべて詳しく説明する必要はありません。
自分の転職軸を示します。
今回の転職では、法人営業として顧客の課題に合わせた提案ができることを重視しています。そのため、特定の商品だけを販売する営業ではなく、複数のサービスを扱い課題解決型の提案ができる企業を中心に選考を受けています。
ここでも、応募企業の志望動機と矛盾しない会社選びの軸を示しましょう。
「志望度が高い」と伝わる質問の仕方
面接の最後には、逆質問を求められることがあります。
志望動機とつながる質問をすると、企業への理解をさらに深めることができます。
例えば、志望理由が「新規事業へ関わりたい」なら、
今回のポジションでは、今後新規事業へ関わる機会はどのように広がっていく予定でしょうか。
と聞けます。
「課題解決型営業を経験したい」なら、
営業担当者が顧客の課題を把握してから提案内容を決めるまで、社内ではどのような部署と連携しているのでしょうか。
という質問もできます。
逆質問は志望度をアピールするためだけではなく、自分の志望動機が本当にその会社で実現できるのか確認する場として使いましょう。
志望動機が面接でうまく話せないときの練習方法
文章として志望動機を作れても、実際の面接ではうまく話せないことがあります。
その場合は、全文を覚えるのではなく、次の4つを箇条書きにします。
- 転職で実現したいこと
- 応募企業の魅力
- 活かせる自分の経験
- 入社後の貢献
例えば、
- 課題解決型営業を経験したい
- 複数サービスを組み合わせて提案できる
- 法人営業7年・新規と既存を経験
- 新規顧客拡大へ貢献したい
という4つだけ覚えます。
そして、この4つを見ながら何度か声に出して説明してみましょう。
毎回まったく同じ文章にならなくても構いません。
自分の言葉で自然に説明できる状態を目指します。
30秒・1分・2分の志望動機を準備しておく
面接によっては、「簡単に志望理由を教えてください」と言われる場合もあれば、詳しく説明を求められる場合もあります。
そのため、長さを変えて話せるようにしておくと便利です。
30秒版
これまで法人営業を経験する中で、今後はより顧客の課題に合わせた提案力を高めたいと考えています。御社では複数の商品・サービスを組み合わせて提案している点に魅力を感じました。これまでの営業経験を活かしながら、顧客の課題解決に貢献したいと考え志望しました。
1分版
これまで約7年間、法人営業として新規開拓と既存顧客への提案を担当してきました。今後はより顧客の課題に踏み込み、複数の選択肢から提案を組み立てられる営業力を高めたいと考えています。御社では〇〇・△△など複数のサービスを扱い、営業担当が顧客ごとに提案を設計している点に魅力を感じました。これまで培った顧客ヒアリングや関係構築の経験を活かし、早期に営業成果へ貢献したいと考え志望しました。
2分版
1分版へ、具体的な実績や企業研究した内容を追加します。
これまで約7年間、法人営業として新規開拓と既存顧客への提案を担当してきました。直近では〇〇業界の顧客を中心に担当し、△△という課題に対する提案を行ってきました。その中で、特定の商品を提案するだけでなく、より幅広い選択肢から顧客の課題に合わせて提案を組み立てる営業力を高めたいと考えるようになりました。
御社では〇〇・△△など複数のサービスを展開されており、特に〇〇事業を今後さらに拡大していくと拝見しています。これまで培った顧客ヒアリングや新規開拓の経験を活かしながら、まずは御社の商品や顧客への理解を深め、早期に営業成果へ貢献したいと考えています。将来的には新規市場の開拓にも関わりたいと思い、志望しました。
面接官の質問に合わせて、必要な部分だけ話せる状態にしておきましょう。
志望動機を作れない場合は転職理由へ戻る
ここまで試しても志望動機が作れない場合は、応募企業の問題ではなく、自分の転職目的がまだ曖昧なのかもしれません。
次の質問へ答えてみてください。
- なぜ今の会社を辞めたいのか
- 次の会社では何を変えたいのか
- 仕事内容で何を一番重視するか
- 3年後にどんな仕事をしていたいか
- 今後身につけたいスキルは何か
- 今までの経験で何が得意か
転職理由が整理できれば、企業を選ぶ基準も見えてきます。
転職理由の作り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【例文付き】転職理由の伝え方|面接で好印象を与える答え方とNG例10選
一人で志望動機を作れない場合は第三者に見てもらう
自分では良いと思っている志望動機でも、第三者が聞くと「応募企業との接点が弱い」「経験の強みが伝わっていない」と気付くことがあります。
家族や友人へ聞いてもらう方法もありますが、転職面接という視点で確認したい場合は、転職エージェントへ相談する方法もあります。
例えば、
- 志望動機がありきたりになる
- 転職理由とのつなげ方が分からない
- 自分の強みが分からない
- 異業種・未経験転職でアピール方法が分からない
- 40代でどこまで経験を強調すればいいか迷う
- 面接で深掘りされると答えられない
といった場合は、第三者と話しながら整理すると考えやすくなることがあります。
自分に合った転職エージェント探しから相談したい場合は、転職AGENT Naviを活用する方法もあります。
転職理由・希望条件・これまでの経験を整理したうえで相談すると、応募企業ごとの志望動機も考えやすくなります。
転職の志望動機に関するよくある質問(FAQ)
Q. 志望動機は何分くらいで話せばいいですか?
最初の回答は1分程度を目安に、転職で実現したいこと・応募企業を選んだ理由・活かせる経験・入社後の貢献を簡潔に伝えると整理しやすくなります。
その後、面接官から質問された内容を詳しく説明しましょう。
Q. 「御社の企業理念に共感しました」は使わないほうがいいですか?
使っても問題ありませんが、それだけでは抽象的です。
自分の経験や仕事で大切にしてきた価値観と、企業理念のどこがつながっているのかまで説明しましょう。
Q. 給料や福利厚生が魅力だった場合はどうすればいいですか?
条件を重視すること自体は問題ありません。
ただし、中途採用の志望動機では仕事内容・期待される役割・自分が貢献できることを中心に説明したほうが、入社後の活躍イメージを伝えやすくなります。
Q. 志望動機が他社と似てしまいます
転職の軸が同じなら、志望動機の一部が似るのは自然です。
企業ごとに変えるべきなのは、「なぜこの会社なのか」という部分です。
商品・事業・顧客・募集背景・期待される役割などから、応募企業特有の情報を一つ以上入れましょう。
Q. 第一志望ではない企業でも「第一志望です」と言うべき?
事実と異なることを無理に言う必要はありません。
ただし、なぜ応募したのか、どの点に魅力を感じているのか、自分の会社選びの軸とどこが一致しているのかは説明できるようにしておきましょう。
Q. 未経験転職では志望動機に何を入れるべきですか?
未経験分野へ興味を持ったきっかけだけでなく、これまでの経験から活かせるスキル、現在行っている学習・準備、入社後にどう貢献したいかまで入れると説得力が増します。
Q. 40代の転職では若手と志望動機を変えたほうがいい?
40代だから特別な型があるわけではありませんが、これまでの経験が長い分、「何を学びたいか」だけではなく、「これまでの経験を使って何を提供できるか」をより具体的に説明することが重要です。
40代転職についてはこちらの記事も参考にしてください。
40代で転職するべき人・しない方がいい人|後悔しないために考えたいこと
Q. 面接と履歴書で志望動機は同じでいいですか?
軸は同じにしましょう。
ただし、履歴書は文字数が限られるため簡潔にまとめ、面接では具体的な経験・企業研究・入社後の貢献を加えて詳しく説明する方法があります。
面接直前に使える志望動機チェックリスト
面接前に、次の項目を確認してください。
- □ 今回の転職で実現したいことを説明できる
- □ なぜ応募企業なのかを説明できる
- □ 他社との違いを一つ以上説明できる
- □ 応募企業の商品・サービスを理解している
- □ 今回の募集背景を確認した
- □ 入社後に期待される役割を確認した
- □ 自分の経験との接点がある
- □ 自分が貢献できることを説明できる
- □ 転職理由と矛盾していない
- □ 「他社でもいいのでは?」へ答えられる
- □ 「入社したら何をしたい?」へ答えられる
- □ 1分程度で簡潔に話せる
- □ 丸暗記ではなく自分の言葉で話せる
すべてにチェックが付かない場合は、特に「なぜこの会社なのか」と「自分がどう貢献できるのか」をもう一度整理してみましょう。
志望動機を最終確認する3つの質問
志望動機が完成したら、自分自身へ次の3つを聞いてみてください。
① その志望動機は他社にもそのまま使える?
そのまま会社名だけ差し替えられるなら、企業研究が足りない可能性があります。
② 応募企業から見て、自分を採用するメリットが分かる?
「自分がやりたいこと」だけで終わっているなら、自分の経験や貢献を追加します。
③ 転職理由から一本につながっている?
「今の会社を辞めたい理由」と「応募企業を選んだ理由」がバラバラになっていないか確認します。
この3つに答えられれば、志望動機の骨格はかなり整理できています。
まとめ|志望動機は「なぜこの会社?」だけでなく「自分が何を提供できる?」まで考える
転職の志望動機を考えると、「御社のどこを褒めればいいのだろう」と迷うことがあります。
しかし、志望動機の目的は企業を褒めることではありません。
重要なのは、
- 転職で何を実現したいのか
- なぜ応募企業なら実現できるのか
- これまでの経験をどう活かせるのか
- 入社後にどのように貢献したいのか
を一本につなげることです。
志望動機の基本形をもう一度確認すると、次のようになります。
私は今回の転職で【実現したいこと】と考えています。御社は【企業・求人の特徴】という点に魅力があり、自分が希望する〇〇へ挑戦できると考え志望しました。これまで【経験・実績】を経験してきたため、その経験を活かしながら【入社後の貢献】へ取り組みたいと考えています。
そして、企業ごとに最も変えるべきなのが、「なぜこの会社なのか」です。
企業ホームページや求人票を見るときは、情報を大量に覚える必要はありません。
自分の転職軸と関係する、
- 商品・サービス
- 事業戦略
- 顧客
- 仕事内容
- 募集背景
- 期待される役割
を探します。
そして必ず、
「この企業情報と、自分の経験はどうつながる?」
と考えてみてください。
また、企業の魅力だけで終わらず、最後には自分の経験や強みを入れます。
「この会社で働きたい」だけではなく、「この会社で自分はこう貢献できる」まで伝えられる志望動機を目指しましょう。
面接直前には、この記事のチェックリストを見返し、転職理由・志望動機・自己PRが一つのストーリーとしてつながっているか確認してみてください。


コメント