「副業を始めたいけれど、自分には特別なスキルがない」
会社員として長く働いていると、そんなふうに感じることがあります。
特に営業職の場合、プログラミングやデザインのように分かりやすい「専門スキル」がないと思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、営業の仕事を続けてきた人には、副業でも活かせるスキルがたくさんあります。
- 人の話を聞く
- 相手の悩みを整理する
- 商品やサービスの魅力を伝える
- 提案を考える
- 見込み客を探す
- 商談する
- 価格や条件を交渉する
- 顧客との関係を作る
普段の仕事では当たり前にやっていることでも、会社の外に出れば「お金を払ってでもお願いしたいスキル」になる可能性があります。
つまり、営業職の副業ではゼロから新しい能力を身につけることだけが選択肢ではありません。
すでに持っている営業経験を別の場所で使う、という考え方もできます。
この記事では、会社員が営業経験を活かして始めやすい副業を7つ紹介します。
さらに、「どの営業スキルが何の副業に使えるのか」「未経験からどう始めるのか」「本業と両立しながら収入につなげるにはどうすればいいのか」まで具体的に解説します。
これまで営業として積み重ねてきた経験を、会社の中だけで終わらせたくない人はぜひ参考にしてください。
- 営業経験は副業でも使える?結論、かなり相性がいい
- 営業経験者がすでに持っている「副業で使える7つのスキル」
- 営業経験を活かせる副業7選を比較
- 営業経験を活かせる副業7選
- 7つの副業で迷ったら「得意な営業スタイル」から選ぶ
- 営業副業は「フロー型」と「ストック型」を意識する
- 最初は「一番稼げそう」より「最初の1件を取れそう」で考える
- 営業経験を活かした副業の始め方5ステップ
- 営業副業の最初の90日ロードマップ
- 会社員が営業副業をするときに注意したい5つのこと
- 営業副業で月1万円を目指す考え方
- 月5万円を目指すなら「単価×件数」で分解する
- 営業代行は「件数」だけでなく成果条件を確認する
- 代理店ビジネスは「報酬」より先に商材を見る
- ブログを選ぶなら営業経験を「専門性」に変える
- 営業副業で収入以外に得られるメリット
- 営業経験を活かした副業でよくある質問(FAQ)
- 営業経験を副業に変えるための開始前チェックリスト
- まとめ|営業経験は会社の中だけで使うスキルではない
- あわせて読みたい
営業経験は副業でも使える?結論、かなり相性がいい
営業経験と副業は、実は相性のいい組み合わせです。
なぜなら、多くのビジネスでは最終的に「商品やサービスを必要としている人へ届ける力」が必要になるからです。
どれだけ優れた商品を作っても、存在を知ってもらえなければ売れません。
Webサイトを作っても、問い合わせにつながらなければ売上にはなりません。
フリーランスとして高いスキルを持っていても、自分で仕事を取れなければ収入になりません。
そこで必要になるのが営業です。
会社員として営業をしていると気づきにくいのですが、
- 見込み客を見つける
- 相手へ連絡する
- ニーズを聞く
- 課題を整理する
- 解決方法を提案する
- 契約につなげる
- 契約後も関係を続ける
という一連の能力そのものに価値があります。
しかも営業経験の強みは、特定の商品だけに使える能力ではないことです。
扱う商品やサービスが変わっても、「相手の悩みを理解し、価値を伝え、行動してもらう」という基本は大きく変わりません。
そのため、これまで培ってきた営業力を分解して考えると、副業の選択肢は意外と広がります。
そもそも自分にどんな営業スキルがあるのか整理したい人は、こちらの記事も参考にしてください。
営業経験者がすでに持っている「副業で使える7つのスキル」
副業を探す前に、まず自分がすでに持っているスキルを整理してみましょう。
ポイントは、「営業ができる」という大きなくくりではなく、普段の仕事を細かく分解することです。
1.コミュニケーション力
営業では、初対面の相手と話す機会が多くあります。
相手との距離感を考えながら会話し、短い時間で関係を作る力は、副業でも役立ちます。
例えば、営業代行やオンライン商談、営業相談など、人と直接コミュニケーションを取る副業では、そのまま活かせる能力です。
また、コミュニケーション力は単に「話が上手」という意味ではありません。
相手の反応を見ながら話す内容を変えたり、分かりにくい内容を簡単な言葉へ置き換えたりする力も含まれます。
2.ヒアリング力
成果を出している営業ほど、一方的に商品説明をするのではなく、まず相手の話を聞きます。
例えば、
- 何に困っているのか
- なぜ困っているのか
- 現在はどのように対応しているのか
- どんな状態になれば理想なのか
といったことを質問しながら整理していきます。
このヒアリング力は、営業だけでなくコンサルティング、Webライティング、SNS運用、マーケティングなどでも使えます。
例えばWebライターでも、依頼された文章をただ書くのではなく、「この企業は誰へ何を伝えたいのか」を理解できれば、より目的に合った文章を作れます。
営業ヒアリングについて詳しく知りたい人は、以下の記事でも質問例や具体的な進め方を紹介しています。
営業ヒアリングのコツとは?成約率が上がる質問例・会話例・ChatGPT活用法まで徹底解説
3.提案力
営業の仕事は「商品を説明すること」だけではありません。
相手の課題に対して、商品やサービスを使うことで何が変わるのかを伝える仕事です。
この提案力は、副業でも重要になります。
例えばクラウドソーシングで仕事へ応募するときも、
「この仕事ができます」
と伝えるだけではなく、
「あなたの課題に対して、自分ならこう解決できます」
と提案できる人のほうが、自分の価値を伝えやすくなります。
営業代行や営業資料作成、コンサルティングなどでは、普段の提案経験をさらに直接的に活かせます。
4.文章で伝える力
営業では意外と文章を書く機会があります。
- 営業メール
- アポイントメール
- 提案書
- 見積書の説明
- 社内報告
- 商談後のお礼メール
- 顧客へのフォロー
普段何気なく行っているこうした業務も、「文章を使って相手へ分かりやすく伝える」という経験です。
この能力は、Webライター、ブログ運営、SNS運用、営業資料作成などの副業にも応用できます。
特に営業経験者は、「読みやすい文章を書く」だけではなく、「相手にどう行動してほしいか」を考えて文章を作る経験があります。
これは商品紹介記事やサービス紹介文などを書くときにも活かせる強みです。
5.交渉力
価格、条件、納期などを調整する経験も営業職ならではです。
副業では、自分で仕事の条件を決める場面があります。
例えば、最初は1件5,000円で受けていた仕事でも、経験や実績が増えてくれば単価を見直すことがあります。
そのときに、
「もっと高くしてください」
と伝えるだけではなく、
「ここまで対応できるので、この条件ではどうでしょうか」
と価値と条件をセットで提示できれば、交渉しやすくなります。
営業で培った「相手の条件も考えながら着地点を探す力」は、副業で仕事を受ける側になったときにも役立ちます。
営業交渉について詳しく知りたい人はこちらも参考にしてください。
営業の交渉術完全ガイド|値引きされない商談術・価格交渉・Win-Winを実現するテクニック
6.数字から改善する力
営業では、売上だけを見るわけではありません。
- アプローチ数
- アポイント数
- 商談数
- 提案数
- 成約率
- 平均単価
などを確認しながら、「どこを改善すれば成果が伸びるのか」を考えます。
副業でも、この考え方はそのまま使えます。
例えばブログなら、
- 公開した記事数
- 検索結果への表示回数
- クリック数
- アクセス数
- 商品リンクのクリック数
- 収益
などを確認しながら改善していきます。
Webライターなら、「何件応募して何件受注できたか」を記録するだけでも改善ポイントが見えてきます。
副業を感覚だけで続けるのではなく、数字を見ながら改善できることは営業経験者の強みです。
営業で数字を改善する考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
営業PDCA完全ガイド|成果が出る営業は何が違う?PDCAの回し方と改善方法を徹底解説
7.「断られても続ける力」
営業経験者が副業で活かせる大きな強みの一つが、失敗しても次の行動へ移れることです。
営業をしていると、断られることは珍しくありません。
提案しても契約にならない。
メールを送っても返信がない。
電話をしても話を聞いてもらえない。
商談まで進んでも競合に負ける。
それでも原因を考え、改善し、次の顧客へアプローチします。
副業も同じです。
ブログを書いても最初は読まれないかもしれません。
仕事へ応募しても採用されないことがあります。
SNSへ投稿しても、ほとんど反応がないこともあります。
副業を始めたばかりの時期は、努力と結果が比例しないことも珍しくありません。
そこで一度の失敗だけで諦めず、「なぜダメだったのか」を考えて次へ進める人は強いです。
ただし、何でも根性で続ければいいわけではありません。
結果が出ない原因を確認し、改善し、それでも合わなければ別の方法を試す。この判断も必要です。
副業を始める前に失敗しやすいパターンを知っておきたい人は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
会社員が副業で失敗する原因10選|始める前に知りたい失敗しないための対策
営業経験を活かせる副業7選を比較
では、営業経験を活かせる副業には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
今回紹介するのは次の7つです。
| 副業 | 営業経験との相性 | 始めやすさ | ストック性 |
|---|---|---|---|
| 営業代行 | ◎ | ○ | △ |
| 代理店ビジネス | ◎ | ○ | ○ |
| Webライター | ○ | ◎ | △ |
| ブログ | ○ | ○ | ◎ |
| SNS運用代行 | ○ | ○ | △ |
| 営業コンサル・相談 | ◎ | △ | △ |
| 営業資料・提案書作成 | ◎ | ○ | △ |
ここで大切なのは、「どれが一番稼げるか」だけで選ばないことです。
本業で経験してきた営業スタイル、使える時間、得意なこと、そして将来どんな働き方をしたいのかによって向いている副業は変わります。
例えば、人と話すことが得意なら営業代行や営業相談が候補になります。
文章を書くことが苦にならないなら、Webライターやブログという選択肢もあります。
また、営業経験をより直接的に収益へつなげたいなら、商品やサービスを自分で販売する代理店ビジネスという方法もあります。
次からは、この7つの副業について「どんな仕事なのか」「どんな営業経験を活かせるのか」「どんな人に向いているのか」を具体的に見ていきましょう。
営業経験を活かせる副業7選
ここからは、営業経験を活かしやすい副業を7つ紹介します。
どれも営業経験との相性はありますが、向いている人や始め方は少しずつ違います。
「人と話すほうが得意なのか」「文章を書くほうが得意なのか」「将来的にストック型の収入を作りたいのか」など、自分の性格や目的と照らし合わせながら見てみてください。
① 営業代行|営業経験を最もそのまま使いやすい
営業経験を最も直接的に活かしやすい副業の一つが営業代行です。
営業代行とは、企業の商品やサービスについて、企業に代わって営業活動を行う仕事です。
案件によって仕事内容は異なりますが、例えば次のような業務があります。
- 見込み顧客への電話
- メールでのアポイント獲得
- オンライン商談
- 新規顧客の開拓
- 既存顧客へのフォロー
- 商談後のクロージング
普段から法人営業や新規開拓をしている人なら、本業で行っている業務と近いものも多いでしょう。
そのため、ゼロから新しい専門スキルを覚えなくても始めやすい可能性があります。
営業代行が向いている人
- 新規営業の経験がある
- 電話やオンライン商談に抵抗がない
- 短時間でも集中して営業できる
- 成果を数字で追うことに慣れている
- 副業でも人と話す仕事をしたい
営業代行で注意したいこと
営業代行は、本業との競合や利益相反に注意する必要があります。
例えば本業と同じ業界の商品を別会社の立場で販売する場合、勤務先のルールに抵触する可能性もあります。
案件へ応募する前に、勤務先の就業規則や副業ルールを確認しておきましょう。
また、仕事内容だけでなく、
- 固定報酬なのか
- 成果報酬なのか
- アポイント獲得で報酬が発生するのか
- 成約まで必要なのか
など、報酬条件も確認しておくことが重要です。
② 代理店ビジネス|営業経験を「自分の売上」に変えやすい
営業経験を活かした副業として、代理店ビジネスという選択肢もあります。
代理店ビジネスでは、企業の商品・サービスを販売し、その成果に応じて報酬を受け取る形が一般的です。
営業代行と似ていますが、案件によっては単発の営業活動だけではなく、契約が続くことで継続的な報酬につながるものもあります。
そのため、営業経験を活かしながら自分自身の収益源を作りたい人には検討しやすい副業です。
代理店案件には、例えば次のようなものがあります。
- 法人向けサービス
- 通信サービス
- ITサービス
- 業務支援サービス
- 店舗向けサービス
- 各種サブスクリプション
案件によっては、自宅から始められるものや、在庫を持たずに始められるものもあります。
代理店ビジネスが向いている人
- 営業経験をそのまま副業へ活かしたい
- 法人営業の経験がある
- 新しい商材を扱うことに抵抗がない
- 将来的に独立や開業も考えている
- 単発報酬だけでなく継続収入も作りたい
ただし、代理店ビジネスなら何でも安全というわけではありません。
契約前には、
- 初期費用
- 在庫の有無
- ノルマ
- 契約期間
- 報酬条件
- 解約条件
などを必ず確認しましょう。
営業経験を活かせる代理店・業務委託案件を探したい場合は、代理店ドットコムで複数の案件を比較してみる方法もあります。
副業、独立開業、自宅開業、未経験OK、初期費用ゼロ、在庫なしなどの条件から探せるため、「どんな代理店ビジネスがあるのか知りたい」という段階でも確認しやすいサービスです。
③ Webライター|営業で培った「伝える力」を文章に変える
営業経験者と相性がいい副業として、Webライターもあります。
Webライターは、企業やメディアなどから依頼を受けてWeb記事を書く仕事です。
一見すると営業とは別の仕事に見えますが、共通する部分は少なくありません。
例えば営業では、
- 相手が何を知りたいのか考える
- 分かりやすい順番で説明する
- 専門用語を簡単な言葉へ変える
- 相手に行動してもらう
といったことを日常的に行っています。
これは文章を書くときにも使える能力です。
特に営業経験者が狙いやすいライティング分野
- 営業ノウハウ
- BtoBサービス
- ビジネス
- 転職
- キャリア
- 業界解説
- 商品・サービス紹介
自分が長く働いてきた業界について書けるなら、一般的なライターとの差別化にもなります。
例えば「営業経験10年」だけではなく、
法人営業として通信業界で10年間働き、代理店営業・新規開拓・既存顧客対応を経験。
というように具体化すると、自分の専門性が伝わりやすくなります。
Webライターのメリット
- 比較的少ない初期費用で始めやすい
- 営業経験を文章へ変えられる
- 実績が増えると単価交渉しやすい
- ブログ運営にもスキルを活かせる
営業経験者の場合、仕事へ応募するときの提案文にも営業力を使えます。
案件へ応募すること自体が、小さな営業活動と考えると分かりやすいでしょう。
④ ブログ|営業知識を「自分の資産」として積み上げる
営業経験をストック型の副業へ活かしたいなら、ブログも候補になります。
ブログでは、自分の経験や知識を記事として公開し、広告やアフィリエイトなどを通じて収益化を目指します。
営業経験者なら、例えば次のようなテーマを書けます。
- 営業のコツ
- 商談の進め方
- 提案書の作り方
- 営業メール
- 営業職の転職
- 営業で使えるAI
- 法人営業の仕事術
会社員として何年も経験してきたことは、初心者から見れば十分に価値のある情報です。
ブログの特徴は、一度書いた記事が後から読まれる可能性があることです。
そのため、営業代行やWebライターのように「作業した時間=そのまま報酬」という副業とは少し違います。
もちろん、ブログは始めてすぐ大きな収益が出るとは限りません。
記事を積み上げながら、検索流入や収益につながる仕組みを少しずつ作っていく必要があります。
副業ブログを始める流れについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
【初心者向け】ブログの始め方を40代会社員目線で解説!WordPress開設までの流れ
⑤ SNS運用代行|営業の「相手目線」を発信に活かす
SNS運用代行も、営業経験を応用できる副業の一つです。
SNS運用代行では、企業や店舗などに代わって、X・Instagramなどの投稿作成やアカウント運用を行います。
仕事内容は案件によって異なりますが、例えば、
- 投稿内容の企画
- 文章作成
- 投稿スケジュール管理
- コメント・反応の確認
- アクセスや反応の分析
- 改善案の提案
などがあります。
営業経験者の強みは、常に「相手がどう感じるか」を考えてきたことです。
SNSでも、企業が言いたいことを一方的に投稿するのではなく、
- 誰に届けたいのか
- その人は何に困っているのか
- どんな情報なら読みたくなるのか
- どんな言葉なら行動につながるのか
を考える必要があります。
これは営業提案とかなり似ています。
SNS運用代行が向いている人
- 文章を書くのが苦にならない
- SNSを普段から使っている
- 数字を見ながら改善することが好き
- 顧客の意図をくみ取るのが得意
自分のSNSアカウントを運用し、実績を作ってから仕事を探す方法もあります。
⑥ 営業コンサル・営業相談|経験そのものを商品にする
ある程度長く営業を経験している人なら、営業コンサルや営業相談という副業も考えられます。
例えば、
- 営業トークの相談
- 商談ロープレ
- 新規営業の進め方
- 営業メール添削
- 提案内容へのアドバイス
- 営業チームの課題整理
などです。
この副業の特徴は、自分の経験そのものが商品になることです。
ただし、「営業経験があります」だけではサービスとして売りにくい場合があります。
そこで、自分の経験を具体化します。
例えば、
法人向け新規営業を10年以上経験。テレアポから商談・契約まで一貫して担当。
あるいは、
営業マネージャーとして5名のメンバー育成と案件管理を経験。
というように、「誰のどんな悩みを解決できるのか」を明確にします。
営業相談を商品化する例
- 60分の営業相談
- 商談ロープレ+フィードバック
- 営業メール5通の添削
- 提案書レビュー
- 新規開拓の営業戦略相談
最初は大きなコンサル案件を取ろうとせず、短時間の相談サービスから試してみる方法もあります。
⑦ 営業資料・提案書作成|資料作成経験を副業にする
営業職では、商談だけでなく資料作成も多く行います。
- 提案書
- 企画書
- 営業資料
- 商品説明資料
- 見積説明資料
こうした資料作成経験も、副業につなげられる可能性があります。
特に営業経験者は、見た目がきれいな資料を作るだけでなく、
「どの順番なら相手が納得するか」
を考えて資料を作ってきています。
例えば、
- 顧客の課題
- 原因
- 解決策
- サービスの特徴
- 導入メリット
- 費用
- 次のアクション
というように、商談のストーリーを考えながら資料を作る経験があります。
この「営業ストーリーを作る力」は、一般的なデザインスキルとは違う強みです。
提案書作成副業の例
- PowerPoint資料作成
- 営業資料の構成作成
- 既存資料の改善
- 提案ストーリーの設計
- 文章のリライト
資料作成そのものが得意でなくても、「構成だけを考える」「営業視点でレビューする」というサービスにする方法もあります。
7つの副業で迷ったら「得意な営業スタイル」から選ぶ
どの副業を選べばいいか迷ったら、自分が営業の中で何を得意としているか考えてみましょう。
| 営業で得意なこと | 相性のいい副業 |
|---|---|
| 新規開拓・テレアポ | 営業代行、代理店ビジネス |
| 商談・クロージング | 営業代行、営業相談 |
| 文章・メール | Webライター、ブログ、SNS運用 |
| 提案書・企画 | 営業資料作成、ブログ |
| 後輩育成 | 営業相談、営業コンサル |
| 数字分析・改善 | SNS運用、ブログ |
例えば「電話営業は苦手だけれど、提案書を作るのは好き」という人が、無理に営業代行を選ぶ必要はありません。
営業という仕事の中にも、得意・不得意があります。
営業経験を副業へ活かすときは、「営業職だった」という肩書きではなく、「営業の中で何が得意だったか」まで分解することがポイントです。
営業副業は「フロー型」と「ストック型」を意識する
今回紹介した7つの副業は、収益の作り方でも分けられます。
フロー型
- 営業代行
- Webライター
- SNS運用代行
- 営業相談
- 営業資料作成
仕事を行うことで、その対価として報酬を受け取るタイプです。
比較的収入につながる流れを理解しやすい一方、仕事を止めると収入も止まりやすい特徴があります。
ストック型につながりやすいもの
- ブログ
- 一部の代理店ビジネス
ブログなら過去の記事が読まれ続ける可能性があります。
代理店案件によっては、契約継続中に報酬が発生する仕組みがあるケースもあります。
ただし、代理店案件ごとに報酬条件は異なるため、契約前の確認が必要です。
ストック型副業について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
会社員でもできるストック型副業7選|毎月コツコツ積み上がる収入を作る方法
最初は「一番稼げそう」より「最初の1件を取れそう」で考える
副業を選ぶとき、「一番収入が高そうなもの」を選びたくなります。
しかし、副業初心者の場合は、まず最初の1件を経験することが重要です。
例えば営業経験が長い人なら、完全未経験の動画編集をゼロから学ぶより、営業代行や営業資料作成のほうが最初の仕事につながりやすい可能性があります。
最初の1件を経験すると、
- どのくらい時間がかかるか
- 自分に向いているか
- いくらなら受けたいか
- どんなスキルが足りないか
- 次に何を改善すればいいか
が分かります。
副業は頭の中で考えているだけでは、自分に合うか分かりません。
まず小さく試し、その結果を見ながら次を決めましょう。
営業経験を活かした副業の始め方5ステップ
営業経験を副業に活かせると分かっても、「具体的に何から始めればいいのか分からない」という人もいるでしょう。
会社員が副業を始める場合は、いきなり大きく稼ごうとするより、次の5ステップで小さく始めるのがおすすめです。
- 自分の営業経験を棚卸しする
- 得意な営業スキルを1つ決める
- そのスキルと相性のいい副業を選ぶ
- 最初の1件を目標に動く
- 結果を見ながら改善する
STEP1|営業経験を棚卸しする
まず、自分がこれまでどんな営業をしてきたのか書き出してみましょう。
例えば、
- 法人営業を10年経験
- 新規開拓を担当
- 既存顧客への追加提案を担当
- テレアポ経験あり
- 年間〇件の商談を担当
- 提案書作成を担当
- 後輩育成を経験
- 営業チームの数字管理を経験
などです。
「営業職を10年やった」だけでは、自分でも強みが分かりません。
何を、誰に、どのように売ってきたのかまで分解すると、副業へ使える経験が見えてきます。
STEP2|得意なスキルを1つ決める
営業経験を棚卸ししたら、その中から得意なものを1つ選びます。
例えば、
- 新規開拓が得意
- 商談が得意
- 提案書作成が得意
- 文章を書くのが得意
- 人へ教えるのが得意
などです。
最初から「営業経験全部を副業にする」と考える必要はありません。
むしろ、得意な部分を1つに絞ったほうが、副業として何を提供するか決めやすくなります。
STEP3|相性のいい副業を1つ選ぶ
得意なことが決まったら、前半で紹介した7つから一つ選んでみましょう。
例えば、
| 得意なこと | 最初に試しやすい副業 |
|---|---|
| 新規開拓 | 営業代行、代理店ビジネス |
| 商談 | 営業代行、営業相談 |
| 文章 | Webライター、ブログ |
| 資料作成 | 提案書作成 |
| 人へ教える | 営業相談、営業コンサル |
副業初心者の場合、いきなり複数の副業を始めるより、まず1つ試したほうが改善しやすくなります。
STEP4|最初の目標は「月5万円」ではなく「最初の1件」
副業を始めると、どうしても収入額ばかり気になります。
しかし、最初から月5万円を目指すと、結果が出ない時期に焦りやすくなります。
営業副業でも、まずは次のような目標で構いません。
- 営業代行の案件へ5件応募する
- 代理店案件を10件比較する
- Webライター案件へ10件応募する
- ブログを5記事公開する
- 営業相談サービスを1つ出品する
そして最初の1件を経験します。
一度仕事を経験すれば、「何が足りないか」「どこに時間がかかるか」が具体的に分かります。
STEP5|数字を見ながら改善する
営業経験者なら、本業と同じように副業も数字で考えてみましょう。
例えば営業代行なら、
- 応募数
- 返信数
- 面談数
- 契約数
Webライターなら、
- 応募数
- 採用数
- 記事単価
- 作業時間
ブログなら、
- 記事数
- 検索表示回数
- アクセス数
- クリック数
- 収益
を確認します。
「向いている・向いていない」だけで判断せず、どこを改善すれば成果につながるかを見ることが重要です。
営業副業の最初の90日ロードマップ
会社員が副業を始める場合は、最初の3か月を「大きく稼ぐ期間」ではなく、自分に合う方法を見つける検証期間と考えると進めやすくなります。
1〜30日|準備して実際に動く
最初の1か月は、次の状態を目指します。
- 副業を1つ決める
- 週に使う時間を決める
- 必要な準備を終える
- 実際に応募・発信・出品する
この時期は、収益がゼロでも構いません。
重要なのは「準備だけで終わらないこと」です。
31〜60日|最初の成果を作る
2か月目は、1か月目に始めたことを継続します。
例えば、
- 案件へ継続して応募する
- 提案文を改善する
- 営業相談の内容を見直す
- ブログ記事を追加する
- 代理店案件を比較する
などです。
この時期に大切なのは、別の副業へ次々と移らないことです。
一定量を試さないと、本当に合わないのか、単に作業量が足りないだけなのか判断できません。
61〜90日|継続・改善・変更を判断する
3か月目になったら、一度副業を振り返ります。
- 最初の収益は出たか
- 仕事を取る流れが分かってきたか
- 作業スピードは上がったか
- 営業経験を活かせているか
- 今後伸ばせそうか
- 半年続けられそうか
そのうえで、
継続する・方法を改善する・別の副業へ変える
のいずれかを判断します。
副業で失敗しやすいパターンや90日間の考え方については、こちらの記事も参考になります。
【保存版】会社員が副業で失敗する原因10選|始める前に知りたい失敗しないための対策
会社員が営業副業をするときに注意したい5つのこと
営業経験を活かせる副業は魅力的ですが、本業がある会社員だからこそ注意したいポイントもあります。
① 勤務先の副業ルールを確認する
まず、自分の勤務先で副業に関するルールがどうなっているか確認しましょう。
特に、営業代行や代理店ビジネスは本業と仕事内容が近くなりやすいため注意が必要です。
会社によって必要な手続きやルールは異なるため、就業規則などを確認したうえで進めましょう。
② 本業と競合する商材を避ける
営業経験を活かすからといって、本業と同じ顧客や競合する商品を扱うのは慎重に考える必要があります。
例えば、本業で法人向けITサービスを販売している人が、副業で競合企業のITサービスを販売するケースなどです。
副業案件を選ぶときは、
- 本業と競合しないか
- 顧客が重ならないか
- 会社の情報を使う必要がないか
を確認しましょう。
③ 本業の顧客情報や営業資料を使わない
副業をするときに、本業で知った顧客情報や営業資料を利用するのは避けましょう。
副業はあくまで、自分自身が身につけたスキルや経験を活かして行うものです。
会社の顧客リスト・提案書・社内資料を副業へ持ち出さないことは基本です。
④ 睡眠や本業を削り過ぎない
営業職は、本業だけでも商談や移動などで疲れることがあります。
そこへ毎日数時間の副業を追加すると、長続きしない可能性があります。
最初は、
平日30分×3日+休日2時間
程度から始めても構いません。
副業時間を作る方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
40代会社員が副業時間を作るコツ|忙しい毎日でも続けるための工夫
⑤ 収入・経費を記録する
副業を始めたら、収入だけでなく費用も記録しておきましょう。
例えば、
- 副業の売上
- ツール代
- 通信費
- サーバー代
- 仕事に必要なサービス費用
などです。
税務上の扱いは副業の形や本人の状況によって異なるため、必要に応じて公的な情報や専門家へ確認してください。
最初から記録だけは残しておくと、後で整理しやすくなります。
営業副業で月1万円を目指す考え方
副業初心者なら、まず月1万円を一つの目標にする方法があります。
例えば、単純なイメージとして、
- 5,000円の仕事を月2件
- 2,500円の仕事を月4件
- 1万円の仕事を月1件
という形でも月1万円になります。
重要なのは、最初から高単価案件だけを探すことではありません。
まず「自分の営業経験で誰のどんな悩みを解決できるか」を確認し、小さな仕事から実績を作ります。
そして、
- 実績を増やす
- 対応範囲を広げる
- 単価を上げる
- リピートにつなげる
という順番で伸ばしていきます。
月5万円を目指すなら「単価×件数」で分解する
月5万円という数字だけを見ると大きく感じます。
そこで営業目標と同じように分解してみましょう。
例えば、
| 単価 | 必要件数 |
|---|---|
| 5,000円 | 10件 |
| 10,000円 | 5件 |
| 25,000円 | 2件 |
| 50,000円 | 1件 |
もちろん、実際の単価や案件数は副業によって異なります。
しかし、目標を分解すると、
「仕事を増やすべきなのか」
「単価を上げるべきなのか」
が見えてきます。
会社員向けの副業で月5万円を考えたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
副業で月5万円稼ぐ方法10選|会社員でも無理なく始められるおすすめ副業を紹介
営業代行は「件数」だけでなく成果条件を確認する
営業代行では、報酬の条件が案件ごとに異なります。
例えば、
- 稼働時間に応じて報酬
- アポイント獲得で報酬
- 商談実施で報酬
- 契約成立で報酬
などがあります。
成果報酬の場合、単価が高く見えても成約条件が厳しければ、安定した収入にならないこともあります。
応募前に、
- 何を達成すれば報酬になるのか
- 誰が見込み客を用意するのか
- 営業資料は用意されるのか
- 商談後のフォローは誰が行うのか
などを確認しておきましょう。
代理店ビジネスは「報酬」より先に商材を見る
代理店案件を探していると、「1件成約で〇万円」「継続報酬あり」などの条件に目が向きます。
しかし、営業経験者ほど、先に確認したいのは商品・サービスそのものです。
自分が顧客へ自信を持って提案できない商品は、長く売り続けることが難しくなります。
代理店案件を選ぶときは、
- 誰のどんな悩みを解決する商品か
- 競合との違いは何か
- 価格に納得感があるか
- 営業資料やサポートはあるか
- 自分が顧客へすすめたいと思えるか
を確認しましょう。
「報酬が高い商材」ではなく「自分が売りやすい・価値を理解できる商材」を探すことも、営業経験を活かすポイントです。
ブログを選ぶなら営業経験を「専門性」に変える
ブログ副業を選ぶ場合は、何でも書くより、自分が長く経験してきた分野を活かす方法があります。
例えば営業職なら、
- 法人営業
- 新規開拓
- 商談
- 提案
- 営業メール
- 転職
- 営業×AI
などです。
実際に経験した人だから書ける具体例を入れることで、記事にも独自性が出ます。
40代会社員がブログを副業として始めるメリットについては、こちらの記事も参考になります。
40代会社員がブログを始めるメリットとは?副業初心者におすすめできる理由
営業副業で収入以外に得られるメリット
副業の目的は収入だけではありません。
営業経験を会社の外で使うことで、本業では得にくい経験が増えることがあります。
- 自分で仕事を取る経験
- 価格を決める経験
- 異業種の商品を売る経験
- 自分の強みを言語化する経験
- 個人で顧客と契約する経験
- 新しいスキルを学ぶ経験
これらは、本業の営業にも戻ってきます。
例えば副業でWebライティングを経験すれば、営業メールや提案書の文章が上手くなるかもしれません。
代理店ビジネスで新しい商材を扱えば、新しい業界の知識が増えます。
副業を「収入を増やす手段」だけではなく、会社の外で自分の市場価値を試す場所として考えることもできます。
営業経験を活かした副業でよくある質問(FAQ)
Q. 営業経験しかなくても副業できますか?
営業経験の中には、ヒアリング・提案・文章作成・交渉・数字管理など、副業で使えるスキルが多くあります。
「営業しかできない」と考えるより、営業業務を細かく分解して得意なものを探してみましょう。
Q. 営業副業は未経験でもできますか?
本業で営業経験があれば、営業代行や代理店などは比較的経験を活かしやすい分野です。
ただし、副業として仕事を受けること自体は初めてになるため、最初は小さな案件から経験を積む方法があります。
Q. 会社員ならどの営業副業がおすすめですか?
人と話すのが得意なら営業代行や営業相談、文章が得意ならWebライターやブログ、営業経験を直接販売へ使いたいなら代理店ビジネスなどが候補になります。
一番稼げそうな副業より、自分の得意な営業スタイルと使える時間から選ぶことが大切です。
Q. 営業代行と代理店ビジネスの違いは?
案件によって契約形態は異なりますが、営業代行は企業の営業活動の一部を代行して報酬を得る形、代理店は商品・サービスを販売してその成果に応じた報酬を得る形が代表的です。
実際に取り組む場合は、各案件の仕事内容・契約・報酬条件を確認してください。
Q. 営業経験を活かして在宅でできる副業はありますか?
オンライン営業代行、Webライター、ブログ、SNS運用代行、営業資料作成、オンラインでの営業相談などは、案件によって在宅で対応できる場合があります。
Q. 営業副業で月5万円は目指せますか?
収入は副業の種類、単価、経験、使える時間などによって変わります。
最初から5万円だけを見るのではなく、最初の案件→月1万円→単価・件数の改善という順番で考えると進めやすくなります。
Q. 40代から営業副業を始めても遅くないですか?
営業副業では、これまで積み重ねてきた経験そのものを活かせる可能性があります。
年齢だけで考えるより、「自分がどんな顧客へ、どんな営業をしてきたか」を整理してみましょう。
40代会社員向けの副業選びについてはこちらの記事でも解説しています。
【40代会社員向け】副業を始めるなら何がおすすめ?無理なく続ける選び方を解説
Q. 本業と同じ業界で副業しても大丈夫ですか?
勤務先のルールや本業との競合、情報管理などを確認する必要があります。
特に同じ顧客や競合商品を扱う副業は慎重に判断し、勤務先の就業規則などを確認したうえで進めましょう。
営業経験を副業に変えるための開始前チェックリスト
最後に、実際に副業を始める前に確認してみましょう。
- □ 自分が経験してきた営業を具体的に書き出した
- □ 得意な営業スキルを1つ選んだ
- □ 最初に試す副業を1つ決めた
- □ 本業の副業ルールを確認した
- □ 本業と競合しないことを確認した
- □ 週に使える時間を決めた
- □ 最初の目標を「最初の1件」にした
- □ 収入と経費を記録する準備をした
- □ 3か月後に振り返る予定を決めた
すべて完璧に準備してから始める必要はありません。
重要なのは、大きなリスクを取らずに一度試してみることです。
まとめ|営業経験は会社の中だけで使うスキルではない
営業職として長く働いていると、「自分には営業しかできない」と感じることがあります。
しかし、営業という仕事を細かく分解すると、副業で使える能力がたくさんあります。
- コミュニケーション力
- ヒアリング力
- 提案力
- 文章で伝える力
- 交渉力
- 数字から改善する力
- 断られても改善して続ける力
今回紹介した、営業経験を活かせる副業は次の7つです。
- 営業代行
- 代理店ビジネス
- Webライター
- ブログ
- SNS運用代行
- 営業コンサル・営業相談
- 営業資料・提案書作成
どれを選ぶ場合でも、一番稼げそうなものを選ぶ必要はありません。
自分が営業の中で何を得意としてきたのかから考えることがポイントです。
新規開拓が得意なら営業代行や代理店ビジネス。
文章が得意ならWebライターやブログ。
提案書が得意なら資料作成。
後輩育成が得意なら営業相談。
このように、自分の経験を副業へ変換できます。
また、最初から月5万円・10万円を狙う必要もありません。
まずは、
- 営業経験を棚卸しする
- 得意なことを1つ決める
- 副業を1つ選ぶ
- 最初の1件を経験する
- 数字を見て改善する
という順番で進めてみてください。
会社で当たり前に使っているスキルでも、会社の外に出れば価値のある経験になることがあります。
副業は収入を増やすだけでなく、「自分の経験が会社以外でも通用するのか」を試す機会にもなります。
いきなり独立したり、大きなお金を使ったりする必要はありません。
まずは本業と生活を守りながら、自分の営業経験を活かせる副業を一つ、小さく試すところから始めてみましょう。


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